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減量のための緑茶、カプサイシン、生姜-自然療法的な説明

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減量のための緑茶、カプサイシン、生姜-自然療法的な説明

by,
Dr.Melissa Descoteaux,ND

Mahaya Forest Hill
73 Warren Road, Suite 102
mahayaforesthill.com
Green Tea, Capsaicin, and Ginger for Weight Loss Naturopathic Approaches Explained



減量

カナダでは2015年、成人4人中1人以上が肥満でした。これは体格指数(BMI)が30を超える人たちです。この割合は、II型糖尿病、高血圧、心疾患、卒中、関節炎、そしてがんのリスクと同様に上昇中で、これらの全ての病態は肥満と関連があります[1]。多くの人たちは、減量プログラムを始めるために運動に取り掛かりますが、これらの余分な体重をそぎ落とすために最も大きく関係するのは食事です。カロリー摂取を制限し、-野菜、肉の赤身、健康に良い脂肪、そして全粒穀物といった-非加工の全体食を摂取することがナンバーワンの肥満治療です。食事の見直しは、減量成功の最大80%に寄与する一方で、運動は20%で、これは長期的な維持介入の役割を担っています。


減量の段階 Green Tea, Capsaicin, and Ginger for Weight Loss Naturopathic Approaches Explained

減量には、 体重が容易く低下する“ハネムーン”期間の次に、減量がより難しくなる平らな段階が常に存在するようです。減量には二段階あります。第一段階は“減量フェーズ”と呼んだ方が適切です。もしあなたが新しい食事法と運動法に取りかかったことがあるならば、最初の6-8週間に望ましい結果があり、それが最長6ヶ月続いたかも知れません。この時期のカロリー摂取の減少が、それまでの食事と比較して最大であることから、減量は最初の段階で最も劇的です。この期間中にリバウンドが予想されますが、全体的には、あなたの初めの体重の5-10%中程度の減量という結果になるでしょう。これはあなたの個人的な減量目標には足りないかも知れませんが、10%の減量ですら、糖尿病、卒中、心臓発作のリスクの低下のような、非常に多数の健康面の利益があります。第二段階は“維持フェーズ”と呼ばれ、生涯続きます。これは、食事量管理、バランスの取れた全体食、そして定期的な運動のような生活習慣の見直しを健康的な範囲で維持するために、毎日のルーチンに統合しなければならない期間です。


緑茶、カプサイシン、生姜

食事と生活習慣との見直しが最適になったら、減量を促すためにサプリメントを用いることが可能です。減量に魔法の薬、ハーブやサプリメントを含めて、はありませんが、幾つかの調査では、サプリメントをカロリー制限と併せて利用して、中程度の効果が示されました。この6月に「栄養と代謝の紀要」に発表されたある最近の研究では、緑茶抽出物のサプリメント125mg、カプサイシン25mg、そして生姜50mgの組み合わせについて調査が行われました。この研究では、太り過ぎの女性50人が二つのグループに分かれ、8週間、一つのグループは一日二回の混合サプリメントを、もう一グループはプラセボの投与を受けました。試験グループが対照群よりもざっと2kg多く減量し、これら二つのグループ間には統計的有意な差異があることが注目されました。更に、耐糖能の改善およびグルタチオン値の上昇も注目されました[2]。グルタチオンは強力な坑酸化物質であり、がん予防に一役買う可能性があることから、後者は重要です。それまでの研究では、これらのハーブを個別に調査し、結果は様々でした。では、一つ一つのハーブについて見て行きましょう。

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緑茶

カメリアシネンシスと呼ばれる種類の葉から作られる緑茶には、カフェインおよび、エピガロカテキン没食子酸塩(EGCG: epigallocatechin gallate)のようなカテキン類が含まれていますが、これは体内で熱を作り出す作用があり、これが体重や体脂肪を減らすのに好都合です。数々の研究で、緑茶の減量効果についての試験が行われ、2014年には、154の無作為対照試験のメタ分析が発表されました。そこでは、12週間後、緑茶群と対照群との間で平均脂肪量の減少に0.76%という僅かな違いがあったものの、全体的に二つのグループ間に減量の有意な差異はないという結論が下されました[3]。緑茶の研究は、その減量に対する有効性を支持していないことから、カプサイシンおよび生姜が減量に良いハーブなのだろうかという疑問が投げかけられます。


Green Tea, Capsaicin, and Ginger for Weight Loss Naturopathic Approaches Explained カプサイシン

カプサイシンはトウガラシ属の植物の活性成分です。カプサイシンは感覚ニューロンと相互作用して、粘膜と接触する際に焼けるような感覚を生じさせます。この様に、料理へのトウガラシの用途は、レシピにスパイスや“熱”を加えることです。感覚受容器が活性化するとエンドルフィンが放出されることから、トウガラシを摂取して喜びと幸福とを感じる人もいます。それを食べている間、あなたを笑わせ汗をかかせるのとは別に、カプサイシンは外用の薬用鎮痛薬としても利用することが可能で、関節痛、腰痛、筋違い、そして捻挫といった病態に一時的な痛みの除去をもたらします[4]

体内で熱を発生し脂肪代謝を促す可能性があるという理由で、減量のためのサプリメントとしてのカプサイシンが研究されました。ある試験では、太り過ぎの成人91人を3ヶ月追跡しました。参加者全員がカロリー制限食事法を4週間、つまり減量の第一段階を行ったところ、全ての人に類似したパーセンテージの体重の減量がありました。最後の8週間、参加者は減量した体重を維持しようと試みました。この維持段階期間中に半数が一日135mgのカプサイシンの投与を、残りの半数がプラセボの投与を受けました。

この試験の終わりで、二つのグループで増加した体重に違いはありませんでしたが、治療群では脂肪の酸化が維持されました[5]。別の試験でも、カプサイシン補給による体脂肪の変化について調査が行われました。この第二の調査でも、太り過ぎおよび肥満の成人80人が、低カロリー食事法を4週間行ってから、カプサイシンあるいはプラセボの投与を8週間受けました。その結果、対照群と比較して治療群では、体脂肪量に僅かな減少が示されました[6]。全体として、カプサイシンは低カロリー食事法の後に、体重維持を支える可能性がありますが、これらの結果を確認するためには、より優れた臨床試験計画が必要です。


生姜

Zingiber officinaleとして知られる生姜は、過敏性腸症候群、酒さ、目まいだけでなく妊娠中の吐き気や嘔吐のような数多くの病態に有効です。生姜は血糖値も調節しますが、これは肥満に良いでしょう。2016年のある研究では、肥満女性80人の代謝および臨床的特徴に対する生姜の効果について詳細に調査が行われました。試験は12週続き、この期間中治療群は一日2gの生姜パウダー、対照群は1gのコーンスターチ2錠の投与を受けました。この調査では、コーンスターチの投与を受けたグループと比較すると、治療群に体格指数(BMI: body mass index)、血漿インスリン、そしてグルコース感受性の統計的に有意な減少が観察されました。全体として、生姜には減量および、血糖値調節異常のような肥満の幾つかの代謝的特徴に軽度の好ましい作用があると研究者たちは結論を下しましたが、減量における生姜の試験が非常に数少ないことを考えると、これらの結果は極めて決定的とは言えません[7]

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全体として見ると、緑茶およびカプサイシンは脂肪の代謝を支えるのに効果があるようですが、これは減量維持に役立ち、そして生姜により血糖調整という利点が加わるでしょう。これにより、減量の2kgの違いだけでなく、これらの3つのハーブを全て補給した際の耐糖能の改善が説明出来るかも知れません。大半の栄養サプリメントと同様に、これらを合わせて利用すると相乗効果が得られる可能性があり、単独での効果は相対的に低い可能性があります。これら全てのサプリメントを8週間用いた際に測定された血漿グルタチオンレベルの上昇に関しては、他の調査ではこのような測定が行われておらず、ですからどのハーブが関わっているのかをについて今回は結論を下すことが不可能です。とはいえ、これらは全て、被験者100人未満の比較的小規模な調査であるため、強力というには足りません。緑茶、カプサイシン、そして生姜の組み合わせの減量サプリメントの効果について完全に結論付けるためには、より多くの調査が必要です。これらは、もし、食事や生活習慣の見直しを含めた一式の減量プランの一部として利用するならば有益でしょう。