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経口避妊薬

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経口避妊薬-ピルは栄養状態を枯渇させるか?

by Dr. クリスティーナ・ビジョルンダル 、自然療法医師

Natural Terrain Naturopathic Clinic
200-6650 177th St NW
Edmonton, AB
T5T 4J5

naturalterrain.com



経口避妊薬-ピルは栄養状態を枯渇させるか?

はじめに

自然療法医が優れている分野は、患者さん(男性および女性)のホルモンのバランスを取ることです。月経周期について良くある女性の思い違いは、経口避妊薬(BCP: birth control pill)が月経周期を規則正しくするために処方されているというものですが、これほど酷い思い違いはありません。医療専門家は、経口避妊薬が何なのか、つまり経口避妊薬は本来のホルモン生産を無効にするホルモン抑制療法であることを説明することから始めるのが大切です。更に、経口避妊薬の服用には命にかかわる可能性のある副作用があることも知っておく必要もあります。これらの副作用には、血栓(これは死に至るかも知れません)[1]、乳ガンリスク、そしてうつ病といったものがあります。より軽症の副作用は、頭痛、眩暈、吐き気、乳房の圧痛、ブレークスルー出血(不正出血)、そして性欲の低下といったものです。更に、ピルは栄養状態を枯渇させる可能性があり、これが結果としてこれらの副作用を悪化させます。下記の表は、経口避妊薬によって減少する栄養素を示しています[2]。ビタミンB類、マグネシウム、そしてビタミンCのような幾つかの栄養素は、経口避妊薬の服用中には機能修復に必要とされる数ミリグラムを得るために補給する必要があるでしょう。もしあなたがcopper IUD(子宮内避妊器具)を利用しているならば、特に、亜鉛を補給して銅の吸収を帳消しにすることが重要です。あなた個別の必要に応じた適切な服用量を定めるのに役立つ可能性のある自然療法医に相談するのが最善です。


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経口避妊 薬によって 枯渇する 栄養素 症状および問題 体の機能 食品源
ビタミンB6 抑うつ、睡眠および皮膚の問題;心血管疾患リスク上昇;混乱;不安;疲労 酵素およびタンパク質代謝、赤血球細胞生産、ホモシステインを減少させる、神経細胞および筋肉細胞、DNA・RNA、B12吸収、免疫機能 鶏肉、ツナ、鮭、海老、牛レバー、レンズ豆、大豆、種子、ナッツ、アボカド、バナナ、人参、玄米、ふすま、小麦胚芽、全粒粉
葉酸 貧血、免疫機能、疲労、不眠、毛髪、ホモシステイン高値、心血管疾患、出生異常、子宮頸部異形成 メンタルヘルス、幼児のDNA・RNA、青年期および妊娠、B12と共にRBC生産の調節、鉄分の働き、ホモシステイン減少 サプリメント、強化穀物、トマトジュース、緑野菜、ササゲ(黒目豆)、レンズ豆、豆類
ビタミンB1 抑うつ、興奮、浮腫、心臓、加齢に伴う認知の衰え、アルツハイマー病、疲労 炭水化物転化、脂肪およびタンパク質の分解、消化、神経システム、皮膚、毛髪、目、口、肝臓、免疫システム 豚肉、内臓肉、全粒および強化シリアル、玄米、小麦胚芽、ふすま、ビール酵母、廃糖蜜
ビタミンB2 貧血、フリーラジカル保護の低下、白内障、甲状腺機能不全、疲労、筋衰弱、ホモシステイン上昇、神経 代謝、炭水化物転化、脂肪およびタンパク質の分解、消化、神経システム、皮膚、毛髪、目、口、肝臓 ビール酵母、アーモンド、内臓肉、全粒穀物、小麦胚芽、キノコ、大豆、乳製品、卵、緑野菜
ビタミンB3 皮膚のひび割れ・落屑、舌の腫れ、消化不良、下痢、混乱、不安、疲労 エネルギー、消化、神経システム、皮膚、毛髪、目、肝臓、毒素排泄、性・ストレスホルモン、循環の改善 ビーツ、ビール酵母、肉、鶏肉、内臓肉、魚、種子、ナッツ
ビタミンB12 貧血、疲労、虚弱、便秘、食欲・体重の低下、手足の無感覚およびうずき、抑うつ、痴呆、健忘症、口腔の痛み、心血管リスクの上昇 健康的な神経細胞、DNA・RNA、赤血球細胞生産、鉄分の働き 魚、肉、鶏肉、卵、牛乳、乳製品
ビタミンC 筋肉および神経の過敏症、筋痙攣、こむら返り・テタニー、虫歯、歯周病、免疫システム低下、あざが出来やすくなる、創傷治癒不良、抑うつ、高血圧症の可能性 酵素活性化、セカンド・メッセンジャーの働き(ホルモン情報の伝達)、血栓、細胞膜および細胞小器官膜の働き、神経インパルス発信と筋収縮、緊張および興奮 サプリメント、ブロッコリー、芽キャベツ、マスクメロン、カリフラワー、柑橘類、グァバ、キウィ、パパイヤ、パセリ、サヤエンドウ、ジャガイモ、コショウ、ローズヒップ、イチゴ、トマト
マグネシウム 食欲、吐き気、嘔吐、疲労、こむら返り、無感覚、痛み、発作、ぜんそく、骨粗しょう症、心臓の痙攣、心拍、心血管の問題、パーソナリティの変化、月経前緊張症 300の体内生化学反応に携わる;筋肉・神経の働き;心拍;免疫システム;丈夫な骨;カルシウム、銅、亜鉛、カリウムそしてビタミンDの調節 緑野菜、豆類、サヤエンドウ、ナッツ、主旨、非加工全粒穀物
セレン 心臓・膵臓の破壊、筋肉痛、赤血球細胞脆弱症、抗酸化物質保護の減少、免疫システム 抗酸化物質、ビタミンE(抗凝血)、免疫機能、プロスタグランジン生産 ビール酵母、小麦胚芽、レバー、バター、寒流魚、甲殻類、ニンニク、全粒食品、ひまわりの種、ブラジルナッツ
亜鉛 成長遅延、脱毛、下痢、インポテンス、目および皮膚の病変、食欲不振、体重減、創傷治癒、免疫衰退、精神的無気力 酵素を支える;免疫システム;創傷治癒、味覚・嗅覚;DNA合成;妊娠中、幼児期および青年期の正常な成長と発達; 牡蠣、赤肉、鶏肉、豆類、ナッツ、海産物、全粒、強化朝食用シリアル、乳製品


BCP

このように、経口避妊薬を服用する際にアンバランスになる多くの栄養素が存在します。この薬について驚きなのは、しばしば女性たちは、彼女たちの健康に及ぼされる長期的影響を疑問に思うこともなく、これを数年間、更に数十年間さえも服用することです。一つの好例は、経口避妊薬を20年間服用していた私の49歳の患者さんです。彼女には脱毛があったので、ピルの使用を中止するよう提案しました。興味深いことに、薬をやめた後、彼女に生理が来ることはなかったのです!それから6年後の今、彼女は更年期障害のままですが何の陰性症状もなく、そして脱毛はなくなりました。私は、彼女が必要もないのに薬を服用していたのは何年だろうと、そしてもし彼女がもっと早く薬をやめていたならば何が起こっていただろうかと考えるのです。

経口避妊薬は多くの女性に効果をもたらす可能性があり、実際に効果がありますが、もしあなたがこの薬を鬱陶しい月経症状に“バンドエイドを貼る”ため、ニキビを治すため、月経出血過多に対処するため、あるいは他に何をしたら良いのか分からないからという理由で使っているならば、ホルモンのバランスを取るためには、それとは異なるより効果の高い選択肢が存在することを知っておくべきでしょう。私たちのアプローチは、これら全ての症状の根本原因に取り組み、ホルモンのバランスを取り、薬の危険な副作用を避けるものです。もしあなたが経口避妊薬を服用しており、でも性的に活発でないならば、不必要な薬から離れてあなたの体の本来のリズムを回復させるのは、恐らく今が完璧なタイミングでしょう。

一旦、あなたの体の働きについて正しい情報を得たならば、あなた自身に効果のある健康的な選択をすることが可能であることを常に心に留めておいて下さい!これは本当に可能です-ホルモンの科学はあなたの味方です!もしあなたに自分のホルモンの健康を支えるための準備が整っているならば、自然療法医にコンタクトして診察の予約を取ってください。