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頭痛サポート 自然療法の視点

日本語

Title: Headache Supports

頭痛サポート

Deck: Naturopathic Perspectives

自然療法の視点

By Line: Kaitlyn Zorn, ND

Kaitlyn Zorn自然療法医

Signature:

Kaitlyn Zorn, ND

https://drkaitlynzornnd.wixsite.com/naturopath

 

頭痛を緩和するための手段は、サプリメント、鍼/ボディワーク、漢方薬など様々あります。

頭痛は様々なカテゴリーに分類でき、それに沿って治療の種類が特定されます。

 

片頭痛は吐き気を伴い、光や音に対して敏感になり、特定の食物や天候、ホルモン周期など様々な要因で生じます。逆に、緊張型頭痛は吐き気を伴わず通常、首、こめかみの辺り生じます。一般にストレスや首の緊張が原因です

 

群発頭痛は別の種類の頭痛で、三叉神経で発生し局所的な激痛が生じますその他、頚椎性頭痛や副鼻腔炎による頭痛があります [1]より稀なケースでは、特に激痛や危険信号を伴う場合、他のより深刻な疾患排除する必要があることもあります頭痛を伴うより深刻な疾患には、巨細胞性動脈炎、髄膜炎脳腫瘍があります(2)

 

頭痛は、食事療法サプリメント、漢方薬、ホメオパシー、鍼、ライフスタイルの変更を通じて治癒でき、自然療法適しています。

 

頭痛の原因は、女性ホルモン変動ビタミン不足、脱水症、怪我(首、頭、脳震盪)、うつ病/不安症、食物敏感症/食物による誘発などがありま月経前に生じる片頭痛は、黄体期におけるエストロゲンの低下と、月経開始時におけるプロゲステロンの減少が原因である可能性がありますこうした種類の片頭痛は、ホルモンをサポートすることで緩和でき、通常、エストロゲンが優勢の場合、プロゲステロンの分泌を促し、エストロゲンの働きを抑えます

 

 

headache従来の治療法[2]

従来の治療法は通常、症状を軽減するための薬物療法で、非ステロイド性抗炎症薬AdvilAleveなど)、鎮痛(タイレノールなど)、トリプタン、麻薬(コデイン)、片頭痛予防のための様々な薬剤を用います。通常、セロトニンのレベルが片頭痛の発達に関与していることから、三環系抗うつ薬SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が頭痛の予防に利用されます。頭痛の治療と予防に医薬品よく用いられますが様々な薬剤による副作用として頭痛が生じる場合も多くあります

 

 

サプリメント

頭痛の治療用いられる一般的なサプリメントは、コエンザイムQ10、メラトニン、ビタミンB、ビタミンD、マグネシウムで漢方薬は、ナツシロギクとバターバーです。 ヨガや瞑想などの鍼と心身療法も頭痛の管理や治療に用いられます

 

 

ビタミンD

ビタミンDは、ホルモン剤や免疫調節剤としても知られているサプリメントです。研究によると、ビタミンD不足により、特定の慢性疾患頭痛などの慢性痛が生じるといわれています[3]研究レビューでは、片頭痛患者の40%以上がビタミンD不足であることが示されましたまた別の研究で、ビタミンD不足と慢性的な痛み疲労、頭痛に関する同様の繋がりが判明されました[3]。ビタミンDが豊富な食品は、脂肪の多い魚、卵黄、牛レバー、チーズ、シリアル、オレンジジュース、ヨーグルトなどです[4]。ビタミンDには、セロトニンレベルを高め、炎症を軽減する働きがあるといわれています

 

 

コエンザイムQ10

コエンザイムQ10片頭痛の予防に役立つことが示されています。ある研究によると、現在服用している予防薬とともにコエンザイムQ10100mg摂取することで、片頭痛発作の頻度が減少し、発生したの持続時間が短縮され、重症度が低下するといわれています[5]

 

ハーブとサプリメントの併用

過去の研究では、ナツシロギク、バターバー、マグネシウム、リボフラビンに注目されてきましたが、新しい研究では、メラトニン、ビタミンB680 mg/葉酸(5 mgの有効性が示されています。

100mgコエンザイムQ10112.5mgのマグネシウム、100mgのナツシロギクを併用することで効能をもたらす可能性があるといわれています[6]。肝毒性のリスクを減らすために、ピロリジジンアルカロイドが含まれていないバターバーを用いることが大切です。バターバーはエビデンスレベル分類においてグレードAですが、リボフラビン、コエンザイムQ10、マグネシウムはグレードBです。このように、頭痛のためのハーブ治療にはバターバーが好ましいことが研究により示されています

 

 

ビタミンB

研究により、ビタミンB6サプリメントを摂取することで、プラセボと比較して片頭痛発作の重症度が低下して持続期間が大幅に短縮されますが、頻度は変わらないことが示されています

別の研究では、ホモシステインのレベルが、特に月経前に生じる片頭痛の発症に影響する可能性があることが示されました。これは、ミトコンドリア機能障害と炎症に伴う片頭痛の理論と相関しています。ビタミンB6B12葉酸は、ホモシステイン触媒作用における補因子であることから、この研究で用いられました[7]また、ビタミンCは神経炎症の調節因子として、こうしたケースにおいて役立つ可能性が示されています

 

pillsマグネシウム

マグネシウムは、痛み/頭痛の管理と治療の両方に臨床的に非常に有用です。ある研究では、酸化マグネシウム500mg1日に28週間摂取すると、片頭痛予防のためのバルプロ酸ナトリウム溶液と同等の効果があることが示されました[8]。マグネシウムが豊富な食品は、アボカド、ナッツ、豆類、ダークチョコレート、全粒穀物です。

 

 

心身医学

鍼療法やマインドフルネスなどの心身療法は、自然療法分野において様々な疾患サポートするために用いられる優れた療法です。鍼治療は、部分的な痛みを緩和し、副交感神経活動(リラックス)を高める効果があるため、頭痛の管理治療に最適です。マインドフルネスに基づくストレス軽減テクニックでは、頭痛に伴うストレスや不安を軽減できるだけではなく、痛みの感覚に対するより中立的な対処法も身につけられます

優れた心身療法であるヨガ頭痛に対する効果についても研究されています

頭痛による身体的心理的な影響頭痛の発症密接に関連しているため、こうした治療法を研究により効果が証明されたサプリメントやハーブ療法と併用することが大切です

 

 

鍼治療は、挿入部位全身エンドルフィンを放出、痛みを和らげるといわれています。この効果は様々な研究で示されています。鍼治療は、コクラン研究に基づ、緊張型頭痛の予防に利用でき、[9]薬物による予防よりも片頭痛の頻度を大幅に減少させ、医薬品による治療と同様の治癒効果がある可能性が示されています

acupuncture

 

マインドフルネス、瞑想、ヨガ

ある研究レビューによると、マインドフルネス瞑想は、薬物乱用を防ぐ頭痛薬と同様に有効であるといわれています[10]また、マインドフルネス、ヨガ、太極拳にも同様の効果があることが示されています。アーユルヴェーダ療法とヨガ90日間実践したグループは、痛みの強度や頭痛に伴う生活の質などを含め、片頭痛の症状に大幅な減少がみられました[10]一方、NSAID用いたグループは、特に変化が示されませんでした

 

 

食事

 

食物敏感症

頭痛の発症減らすために特定の食品を制限すべきであることが医学的に認識されています。

研究分野では少し先に進み、発症を招く食品も識別されていますこうした食品には、小麦、オレンジ、卵、お茶、コーヒー、チョコレート、牛乳、牛肉、トウモロコシ、サトウキビ、酵母などがあります。症状を招く一般的10品を避けることで、1ヶ月あたりの頭痛の回数が劇的に減少し、85完全に軽減することが示されています[11]

別の研究では、IgG抗体を介して266種類の食抗原を検査したところ6週間避けることで、頭痛を患う日数と片頭痛発作の数が大幅に減少することが示されました。[12]

 

 

結論

結論として、頭痛の予防と治療に役立つ自然療法は数多くあります。サプリメント/漢方薬を摂取し、食事の変更や心身療法を行うことで、より持続可能で長期的な効果を得られます。

 

 

References:

 

1.Headache basics. WebMD. (2019) https://www.webmd.com/migraines-headaches/migraines-headaches-basics#1

 

2. Migraine Headaches. NHPAssist (2019). https://www.nhpassist.com/conditions/migraine-headaches

 

3. Tae, S., et al. Effect of Vitamin D Deficiency on the Frequency of Headaches in Migraine. J Clin Neurol. Vol 3 (2018). :366-373.

 

 4.Top Foods for Calcium and Vitamin D. WebMD (2019). https://www.webmd.com/food-recipes/guide/calcium-vitamin-d-foods

 

5.Shoeibi, A., et al. Effectiveness of coenzyme Q10 in prophylactic treatment of migraine headache: an open-label, add-on, controlled trial.Acta Neurol Belg. Vol.17. (2017):103-109.

 

6.Tepper, SJ. Nutraceutical and Other Modalities for the Treatment of Headache. Continuum (Minneap Minn). Vol 21 (2015):1018-31.

 

7.Shaik, M & Gan, SH.Vitamin supplementation as possible prophylactic treatment against migraine with aura and menstrual migraine. Biomed Res Int. (2015).

 

8. Karimi N., Razian A., Heidari M. The efficacy of magnesium oxide and sodium valproate in prevention of migraine headache: a randomized double-blind, crossover study. Acta Neurol Belg. (2019).

 

9.Klaus, L., et al.Acupuncture for tension-type headache. Cochrane Database Syst Rev. (2012)

 

 

10. .Sharma.,VM et al. Combination of Ayruveda and Yoga therapy reduces pain intensity and improves quality of life in patients with migraine headache. Complement Ther Clin Pract.Vol.32:85-9

 

11. Grant, EC. Food allergies and migraine. Lancet.Vol 1 (1979): 966-9.

 

12. Alpay, K. Diet restriction in migraine, based on IgG against foods: clinical double-blind, randomised, cross-over trial. Cephalagia. Vol 7 (2010): 829-37.