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疼痛治療のための植物 - 自然療法の視点

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疼痛治療のための植物 - 自然療法の視点

Felicia Assenza自然療法医

Rosedale Chiropractic Clinic
230 Graham Ave S, Hamilton ON, L8K 2M6
Awakening Health
4300 Upper Middle Road Unit 3, Burlington ON, L7M 4P6
www.drfeliciaassenzand.com
www.villagenaturopathy.com




大麻は、最近、カナダにおける合法化に伴い、特にその鎮痛作用や痛みを緩和する働きについて、より多くの注目を集めています。大麻は痛みの緩和に役立つようですが、さらに注目すべき点は、こうした誇張によって、植物全体が持つ力と治癒における重要な役割について、さらに認識が高まる可能性があることです。数多くの植物が、何世紀にもわたって痛みなどの症状の治癒に利用されてきましたが、現在はそれを裏付けるための研究さえあります。Botanicals

これについて詳しくみる前に、まず、痛みとその根本原因について触れます。

痛みは根本的な疾患の症状です。つまり、身体が何かがおかしいと訴えているサインです。したがって、痛みに対処するための最良の方法は、可能性のある痛みの原因に対処することです。ただし、常に痛みの原因を簡単に特定できるとは限りません。そのため、自然療法医などの医療専門家とともに痛みの根本原因を探しながら、植物療法などを利用すると、痛みの緩和に役立つかもしれません。では、痛みの緩和に役立つことが実証されている5つの植物をご紹介します。

ウコン

ウコンは、ショウガ科の植物です。南アジアの料理に広く利用されている明るい黄色の香辛料で、黒胡椒やショウガなどの他の香辛料とともに用いられるが多いです。ウコンは、南アジアの料理に色と風味を加える一方、強力な抗酸化作用や抗炎症作用を持つようです。一般的な痛みの原因は炎症なので、炎症を抑えるハーブやウコンなどの植物は、痛みの緩和に最適です。

Botanicals痛みの緩和に最も役立つといわれるのは根です。ウコンの根には、黄色の色素を持つ有効成分クルクミンが含まれていて、根に抗炎症作用があるのは、このクルクミンのおかげです。ウコンやクルクミンの抗炎症作用について研究されていて、変形性関節症や関節リウマチなどの疾患において、痛みを軽減して身体の動きを改善する効果があることが示されています。[1][2]ウコンは、イブプロフェンやNSAIDSなどの従来の疼痛治療の代替として有効であるといわれています。[3][4] さらに興味深いのは、クルクミンは黒胡椒と組み合わせることで、より体内に吸収される点です。黒胡椒がウコンの吸収を促進し、より強い抗炎症効果をもたらすようです。南アジアの人々は、これについて昔から理解していたようで、ウコンと黒胡椒は、料理に風味を加えるだけではなく、痛みや炎症の緩和においても非常に相性が良いようです。

ヒレハリソウ

ヒレハリソウは、粗い緑色の葉と小さな淡黄色または紫色の花を持つ丈夫なハーブで、豊富に生えています。昔から骨折や捻挫、筋肉損傷などの損傷の治癒に用いられていることから、「骨接ぎ草」とも呼ばれています。Botanicals

局所的に利用すると(クリームや軟膏など)、外傷や怪我による痛みを和らげられるだけではなく、変形性関節症に伴う背中の痛みや関節痛を緩和できるといわれています。事実、2010年の研究により、ヒレハリソウの根が配合された軟膏を塗ることで、上背部や腰の痛みが大幅に緩和されることが示されています。[5]痛みの緩和に最も効果があるといわれるのは、葉や葉のエキスです。ヒレハリソウは、昔は経口で用いられていましたが、摂取すると身体に何らかの害を及ぼす恐れがあるようなので、皮膚の表面にのみ塗布するのが最善です。

オリーブオイル

Botanicalsオリーブオイルでサラダに少し風味を加える際にはあまり考えないかもしれませんが、オリーブオイルには優れた抗炎症作用があります。オリーブオイルの健康上の利点に関する研究の多くは、心臓病や心臓血管の健康に関するものです。また、抗炎症作用もあるため、心臓の健康維持に非常に役立つのは事実ですが、この特性により、痛みの緩和にも有効です。前述したように、炎症と痛みは密接にかかわっているので、オリーブオイルなどの抗炎症作用を持つものは痛みの緩和に役立つ可能性があります。

痛みを和らげる効果があるといわれるオリーブオイルの主成分の一つは、オレオカンタルです。事実、オレオカンタルは、イブプロフェンの鎮痛効果との類似性について研究されています。[6]オリーブオイルは、心臓の健康維持に役立ち、抗炎症作用や痛みを和らげる働きを持つことから、痛みの緩和に非常に役立ちます。

唐辛子

はい、ここでは唐辛子を痛みの緩和に用いることについて触れます。唐辛子またはカイエンは、様々な料理に風味を加えるためによく用いられ、痛みの緩和にも役立ちます。痛みの緩和に役立つといわれるカイエンの主成分はカプサイシンで、関節痛や神経痛などのあらゆる種類の痛みの治癒に有望だといわれています。[7]片頭痛の治癒にも利用されています。

その働きを最も示すのは、その反対刺激効果です。これは一体どういうことでしょう?それは基本的に、唐辛子やカプサイシンを皮膚に塗布すると、一時的に軽度の刺激が生じ、根本的な痛みから気がそれます。神経系は、本質的に、新たに生じた焼けるような刺激を処理するのに忙しく、もともとあるしつこい痛みに対処できません。同様の働きを持つその他のハーブ/成分には、ペパーミント(熱する代わりに冷やす)Botanicalsや樟脳などがあります。ただし、おわかりのように、これは通常一時的な緩和措置です。痛みの根本原因に対処しない限り、カプサイシンの効果が消えると、もともとあるしつこい痛みが再び生じるかもしれません。しかし、痛みに対処するうえで、身体を痛みのない状態で穏やかに癒す必要がある場合、間違いなく、唐辛子はこうした一時的救済に非常に役立ちます。

ボスウェリア

Botanicalsボスウェリアは、フランキンセンスとしても知られ、伝統医学アーユルヴェーダで、関節炎の痛みや皮膚疾患などの様々な症状の緩和に用いられてきました。

ボスウェリアは、インド、アフリカ、アラビアに生息する木です。最も薬効があるといわれる部分は、樹皮を剥がすと出てくる樹脂です。ボスウェリアは、古くから外傷性脳損傷や月経痛などの多くの疾患に伴う痛みの緩和に利用されてきましたが、最も多く研究されてきた用途は、関節炎や潰瘍性大腸炎に伴う痛みの緩和です。[8]

ボスウェリアの樹脂には、抗炎症作用や鎮痛作用があるようで、そもそも、関節炎の痛みを引き起こす軟骨の破壊を遅らせる働きがある可能性さえあります。[9]

これで、大麻以外の痛みの緩和に役立つ植物5つをおわかりいただけたでしょう!あらゆる薬と同様に、痛みの緩和に植物療法を用いる際には、特定のリスクを伴う恐れがあります。副作用やアレルギー反応、服用している薬との相互作用があるかもしれません。また、前述したように、痛みを引き起こしているより根本的な原因に対処しない恐れもあります。こうしたリスクを理解し、ハーブ/植物を安全に利用するには、常に医療専門家に相談するのが最善です。