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アンチエイジング若々しい肌へのナチュラルなアプローチ

Nicola Kempinska
ND

1 December 2013
日本語

アンチエイジング若々しい肌へのナチュラルなアプローチ
By: Nicola Kempinska, ND

Cedar Springs Medical Centre
960 Cumberland Avenue, Suite E
Burlington, ON L7N 3J6
DrKempinska@gmail.com


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アンチエイジング若々しい肌へのナチュラルなアプローチ


パートI:はじめに

ベビーブーマーたちが定年に向かうにつれ、研究やマーケティングが彼らの後に続き、スキンケアや食品そして完璧で輝く若々しい肌を得るためのさらに侵襲性の高い処置を提供しています。外見および体内両方の若さを維持することへと焦点が移るにつれ、人々は最高の外見および最高の体感を持つことを試みつつ、あらゆる種類の療法に向かっています。

美容整形や他の侵襲性の高い処置に変わるようなナチュラルな代替療法に関する情報が多く出回るのに伴って、男女を問わず人々の関心は、有害な副作用の可能性がなく、若く見えより健康だと感じ続けるためのナチュラルな療法に向かっています。

若々しく見える肌ということになると、多くのことは、肌の外側で直接何が起こっているかだけではなく、体内の状態にも影響されます。アンチエイジングは、肌の表面ではなく、細胞レベルからということを心に留めることが重要です。

Be肌は最も目に付く組織であるため、その老化が起こるにつれてそのプロセスにより気付きやすいのです。肌が老化するにつれ、表皮として知られる一番外側の層は、外傷や損傷からの回復により長い時間がかかるようになります。同様にこの外側の層は、脂肪様の脂質を失い、肌はより乾燥しやすく肌の柔軟性は失われてゆきます(1)。肌の内側の層である真皮からは、コラーゲンと弾性組織とが失われてゆきますが、この弾性組織は保護バリアーの役目を果たしつつ肌のふくよかな外見の主因となっています(1)。肌の汗腺も汗の生産がそれまでよりも非効率的になってゆきますが、これが意味するのは、肌を介した解毒もより非効率的になってゆくということです。[1]

一部の肌の変化は経時老化が原因であり、そして慢性的な太陽光への曝露のような外部環境による外傷のせいでもあります。活性酸素種(ROS: reactive oxygen species)の断続的な生成によりフリーラジカルによるダメージがもたらされ、累積する内部変化が起こります(2)。肌の太陽光への曝露に関する領域では、UVB光が肌の外側の層への光損傷を引き起こし、UVA光が中間層を傷付けます(2)。臨床的には、紫外線による老化は、肌乾燥、肌の色むら・染み、ほくろ(あるいは肌の小さな斑点沈着)、色素過剰、小じわやしわ、そして弾力性の欠如として現れます[2]

これらの変化が起こっているのを知った上で、どんな欠乏に対しても取り組み対処し、肌を外側および内側から修復することが重要です。これらの変化が起こるのと同じ速さでそれが起こるのを予防し、長期間、年齢よりも若く見える肌を確実に手にする方法があるのです。



Antiaging - A Natural Approach to Youthful Skin

パートII:食事と若々しい肌
By: Nicola Kempinska, ND

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DrKempinska@gmail.com


食事と若々しい肌

栄養的要素が肌の健康で主要な役割を演じるため、あなたが日頃から体の中に何を入れるかは、外見がどのように見えるかに非常に強い影響をもたらします。[3]

大半の皮膚科医は、抗酸化物質が健康的な肌の維持のために鍵となることに賛成していますが、これは抗酸化物質がフリーラジカルによるダメージと戦い、紫外線による老化から肌を守り、細胞間情報伝達経路に影響し、それにより肌へのダメージ、しわや炎症を防ぐからです。[4]

分子の酸化は細胞のダメージや細胞死を引き起こす可能性がありますが、それを抑制す抗酸化物質として作用する能力を持つきわめて多数の物質が、体内には存在します。種々様々な果物や野菜は、抗酸化物質とそのヘルパー分子との網状組織が豊富に含まれており、若々しい肌のために日々の食事に加える価値のあるものとなっています(5)。抗酸化物質というのは、一物質と言うよりもむしろ化学的特性の一つであることに注意するのが重要です。体内で抗酸化物質は、ある環境では効果の高い抗酸化剤として、別の環境では酸化促進剤として作用する能力を持っています。それぞれに、独自の化学的振る舞いと化学的特性がありますが、これは一つの食品源や物質のみに集中してしまうと、種々様々な食品源から得られるであろうと思われる広範囲の効果が得られないことを意味します (5)。[5]

若々しい肌を手に入れたり維持したりするための包括的アプローチとして、色彩に富んだ様々な野菜や果物を毎日の食事に組み入れることは、明るく輝き健康的で若く見える肌を維持するために、多くの面で効果的であることでしょう。

果物と野菜とは、抗酸化物質が豊富に含まれているだけでなく、体内で炎症を減少させる力がありますが、後者は肌の老化に関係する重要な要素です(6)。ブロッコリー、カリフラワー、キャベツそしてからし菜といったアブラナ科の野菜は (7)、ブドウ、ブルーベリー、サクランボ類そしてプラム類に含まれるピクノジェノールと並んで(6)、炎症を減少させることを示しました。ターメリックに含まれるクルクミンやオリーブオイルといった他の食事成分は、肌老化の外的な兆候を改善します(6)。[6]

炎症反応を促進する食品には、穀物やスターチそれにアラキドン酸(AA: arachidonic acid)の豊富な食品(内臓肉や卵黄など)のような、加工された高グリセミックの炭水化物があります(8)。炎症反応を促進する食品の摂取を制限し、抗炎症食品の摂取を促すことが、より健康的な肌の外見に効果をもたらすでしょう。

ケール、ほうれん草、コラードそしてからし菜といった緑の葉物野菜は、キウィ、トマトのような色彩豊かな果物と同様に、肌の健康の鍵となるもう一つの成分である濃縮量のカロテノイドを含みます(9)。カロテノイドは体内でビタミンAに転ずる濃い色の色素ですが、食事から摂取しなければなりません。カルテノイドはフリーラジカルの形成を減少させ、肌を太陽光によるダメージからより良く保護するようです(10)。それに加えて、2007年の研究で外見に皺のある女性たちを分析したところ、彼女たちはビタミンA摂取が少ない傾向にあることが分かりました(3)。[3]

肌の老化と戦うのに強い影響を及ぼすもう一つの食品は、カメリアシネンシスあるいは緑茶です。緑茶は紅茶と同じ茶樹から作られますが、加工中の酸化がより軽微です。緑茶は、エピカテキンとして知られているポリフェノール化合物を含みますが、このエピカテキンは、多くの動物モデルの研究で、抗炎症作用を持ち皮膚ガン細胞を抑制することが示されました(10)。一日合計1402mgのカテキンを含む緑茶を12週間飲むと、紫外線によるダメージから肌を守り、女性たちの全体的な肌質の改善を助けることが示されました(11)。[11]

最後に、アレルギーと食物過敏症とは肌状態へ強く影響する可能性があることに言及するのは重要です。目の下のくまは、“アレルギー性の打撲あざ”と一般に言われており、アレルギーにより起こりる可能性があります(12)。この“打撲性のあざ“は多くの場合、食品による隠れたアレルギーや過敏症からくる鼻づまりが原因で、これにより腫れと目の下のたるみとが起ります。目の下のくまは、顔色が悪く疲れたように見えます。目の周りの肌は体の他の部分よりも薄いため、血管が他の部分よりも見えやすく、そして目の回りの外観はより目に付きやすいのです。自然療法医のような健康の専門家を探すことは、目の回りのくまや肌に関連した他の症状の根本的な原因を評価するための重要ないちステップである可能性があり、ひょっとしたらもっと輝く傷のない肌への鍵となるかも知れません。



Antiaging - A Natural Approach to Youthful Skin

パートIII:運動、心・体と若々しい肌
By: Nicola Kempinska, ND

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Exercise, Mind/Body and Youthful Skin

私たちが内でどう感じているかは、外からどう見えるかということに影響するかも知れません。研究では、感情面でのウェルビーイング、すなわちストレス、うつそして不安と肌、髪や爪の健康問題との間に因果関係があることが示されました(13)。ストレスは、体内でホルモンの変化を引き起こし、肌を含む重要臓器の細胞機能を変えてしまいます(14)。ストレスは、肌をより過敏に反応させ、炎症を起こし、小じわ・しわの原因となるような顔の表情の原因となります。また、ストレスを受けている人たちは、清潔で健康的な肌の増進のための定期的なスキンケアのルーチンを行う動機づけやエネルギーにしばしば欠けるため、自身の肌を軽視して適切なスキンケアを行わない傾向があります(13)。[13]

深呼吸や瞑想のような簡単なテクニックを組み入れることで、各自のストレスレベルにきわめて大きな効果を与えることが可能ですので、そのようなテクニックは同様に肌に対しても良いのです。

研究によると、運動は骨や筋肉に良い効果を及ぼすのとほぼ同じやり方で、肌に強い影響を与えます。運動することにより、肌は厚くなりそしてより多くのコラーゲンが生じます。運動は、細胞に対する強力な抗炎症効果があり、そしてエンドルフィンが分泌により一日の緊張を和らげるように作用します(14)。[14]

心血管運動は心拍と肌への血流とを増加させ、コラーゲンとフリーラジカルによるダメージと戦う抗酸化物質との循環を増加させることで、細胞が欲している栄養素を細胞に送ります。週三回のほどほどの運動ですら、細胞レベルでのエネルギー準位を大きく高めることが示されました。軽いウエイトを使った筋力トレーニングは、除脂肪筋肉量を増やすことが立証されていますが、これは血糖がより速く代謝されることで高血糖を防ぎ、その結果として炎症を防ぐのです。同様に運動は、炎症と肌損傷のもう一つの因子であるストレスを減少させます(14)。[14]

付加的な効果として一般に水分摂取が運動に伴い増加しますが、これは細胞が水化することで、肌が乾燥してさえないよりもむしろ肌がより明るく輝くのです(14)。[14]

定期的な運動を通してストレスを減少させ調子良くいることは、外見と内側とを若く保つための重要な要素です。しかし、これらの効果的な実践を定期的なルーチンに組み入れる際には、体の元気を回復させる時間も確保する必要があります。これを達成するのは睡眠です。

眠るとき、細胞は修復プロセスを行います。体はコルチゾール(ストレスホルモン)が低下し、(細胞の増殖・再生を刺激する)成長ホルモンが上昇します (14)。[14]

睡眠衛生のテクニックを夜の生活習慣に組み入れましょう。毎晩同じ大体時間に床につき、明かりを消し部屋を暗くし、脳に就寝時刻が近づいてきていることを知らせ、携帯電話やノートパソコンといった電子機器のスイッチを切り、寝室の明るい光は全て(たとえ明かりが小さくても)カバーをかけ、眠る前に瞑想を行ったり深呼吸をしたりしましょう。



Antiaging - A Natural Approach to Youthful Skin

パートIV:若々しい肌のための4大サプリメント
By: Nicola Kempinska, ND

Cedar Springs Medical Centre
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Top Four Supplements for Youthful Skin

明るく輝く若々しい見た目の肌のために、数々の効果の高いサプリメントが存在します。基本的には、種々様々なビタミンとミネラルとを食事から摂取することが、生き生きとした光り輝く肌の基礎を作ります。栄養サプリメントを追加することで、肌の健康に絶対必要な栄養素を治療用量摂取することが可能です。

主要な抗酸化物質の一つは、コラーゲンを生産するのに一役買っていることで知られているビタミンCです(15)。外用ビタミンCは、毛嚢および皮膚の下層に栄養を供給する皮膚乳頭の密度を高くすることが示されています。老化した皮膚では、これらの乳頭はやせ細り大部分は消失する傾向にありますが、老化に関連する皮膚構造の退行的変化をビタミンCが修正し、乳頭に起こるこのような退行を防ぐ助けとなっているようです(15)。同様に、経口でのビタミンCを高摂取することは、しわや乾燥肌の可能性が低くなることと関連があり、全体的により好ましい見た目の肌の老化へと導きます(3)。[3]

エイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)として知られる主要オメガ3脂肪酸を含む魚油は、内服および外用で使う際に肌の健康に高い効果を及ぼすことが示されました。高用量の魚油サプリメントは、細胞の老化を遅くすることが示されました(17)。これらの脂肪酸は肌の潤いおよびきめだけでなく肌の弾力および構造にも影響します(17)。経口での栄養補給の場合に、肌の変化が現れるのに妥当な時間はおおよそ3ヶ月であると考えられています(17)。[17]

ビタミンEは、トコフェノールと呼ばれる8つの化合物の複合体から成っています(18)。トコフェノールは水溶性脂肪の抗酸化物質かつビタミンCと相乗的に作用するフリーラジカル捕捉剤です(18)。ビタミンE摂取は、コラーゲンの架橋結合を妨げますが、この架橋結合が多数あることは、生き物の慢性的な老化と関係しています(19)。ビタミンCとビタミンEとの経口摂取は、肌に防御作用があることも分かっています(18)。[18]

グルタオチンは、肌の老化と戦う能力を持つ強力な内因性の抗酸化物質です。グルタオチンは抗酸化酵素反応の主要な基質で、フリーラジカルの捕捉能力があり、本来の肌の姿を守る細胞の抗酸化防御力を作り出します(20)。グルタオチンは、外用スキンケア製品や経口サプリメントに含まれているかも知れません。グルタオチンの効果に関するエビデンスは増加しており、断然に将来も目が離せないサプリメントです。