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男性の健康

NPC COLLABORATOR
ND

5 5月 2014
日本語

 

アメリカ国立衛生研究所によると、もっと多くの男性が健康に気を付ける必要があります。女性と比べて、男性はよりタバコを吸い酒を飲み、不健康な選択をし、健康診断や診療を先延ばしにしがちです。多くの男性たちにとって、これらの障害がその他全ての隠れた彼ら自身あるいは彼らの家族で起こっている健康問題の上に鎮座しています。前立腺の問題や勃起不全のような男性だけに強く影響する病態も存在します。大うつのようないくつかの健康状態は特に男性で見逃されています。若い男性たちは、病気のスクリーニングを行い将来の健康問題のリスクを評価することが大切です。特に、血圧とコレステロールとを定期的にチェックすることが重要でしょう。これらは将来の心疾患の早期指標となる可能性があります。もし心疾患があるならば、アボカドのような一価飽和脂肪がコレステロールを抑制するのに有用でしょう。サケ、ニシンやオヒョウのような脂身の多い魚も健康的な脂肪(特にオメガ3脂肪酸)源です。これらは、心疾患リスクを低くします。覚えておくべき他のスクリーニングは、歯科検診と眼科検診です。男性が歳を取り年齢50歳に達すると、結腸ガンおよび骨粗しょう症の可能性のスクリーニングを受けMen’s Healthることがより重要になってきます。

男性の健康に関連する病態の予防および治療を助ける可能性のある多くの自然療法が存在します。例えば、健康的な食事を維持し十分量の睡眠を取ることは、いくつかの病態を予防し、また(下記で検討する抑うつのような)他の病態を改善するのに有益です。テストステロンに強く影響を与える多くの栄養サプリメントがありますが、それらは前立腺および脱毛の問題の助ける可能性があります。他のサプリメントは血管拡張を助けますが、これは勃起不全の症状を助けるでしょう。例えば、食事の簡単な見直しにより血流が改善する可能性があります。チョコレートはフラバノール**と呼ばれるいくつかの成分を含んでいますが、これはコレステロール値および血行の改善を助け、血圧を抑えます。血流が減少している男性には勃起の問題がより起こりやすく、ですから心臓の健康に良い食事は健康なセックスライフにも役に立つ可能性があります。どんな状況でも、適切なスクリーニングを受けたり全ての持病の治療を受けたりするために、自然療法医の診察を受けることは良い考えです。何よりも、担当の自然療法医はあなたの服用しているサプリメントやハーブが安全であなたに適していることを確実にしてくれます。

抑うつ

抑うつは女性の問題であると一般に考えられていますが、アメリカ人男性の生涯の抑うつリスクは12%で、自殺する可能性が女性よりも4倍高いことをご存じでしたか[1]?これは男性8人のうち1人が一生のうちに抑うつを発症することを意味します。抑うつでは、抑うつをナチュラルに治療するために何を使ったら良いでしょうか?研究によると、軽度から中程度の抑うつには、いくつかのハーブとサプリメントとが薬と同じくらい効果的である可能性が示されています。オトギリソウとしても知られるセントジョーンズワートは、最も一般的な天然の抗うつ剤の一つです[2]。エビデンスの大半が、セントジョーンズワートは気分および軽度から中程度の抑うつ患者の不眠症を改善することを示しています[3,4,5] (入眠困難の男性たちは抑うつになる可能性が2倍であることを研究が示したことから、睡眠の改善は重要です[6])。効果を得るためには、0.3%オトギリソウあるいは3-5%ハイパーフォリンに標準化された製品を1日3回300mg服用するのが一層良いことが、研究により示唆されています[2]。セントジョーンズワートは、ジゴキシンやワルファリンのような多くの薬と相互作用を起こす可能性があるため、もし投薬治療中ならば担当の自然療法医に話して下さい。

S-アデノシルメチオニン(SAMe: S-adenosylmethionine)は、体内の多くのプロセスに必須の天然に存在する物質です。しかし、そのレベルは年齢と共に減少する上に、抑うつ患者たちのS-アデノシルメチオニンのレベルが低いことが分かりました[2]。研究により、S-アデノシルメチオニン200-400mgを1日2-4回服用するのは、抑うつ治療に使われるいくつかの抗うつ剤と同じくらい有効であることが示されています[7,8,9]。S-アデノシルメチオニンは薬との相互作用がほとんどないのが利点です。しかしS-アデノシルメチオニンは極めて値が張るかも知れません!オメガ3脂肪酸を含む魚油も、通常従来の投薬治療と組み合わせて、抑うつの症状を改善するのに用いられます。現在の研究では、EPAおよびDHAの両方を含む魚油を摂取すると、抑うつおよび自殺のリスクが低下することが示唆されています[2]。ある研究では、通常の投薬に加えて6.6g/日のオメガ3脂肪酸を摂取すると、病気のプロセスをさらに改善することが証明されました[10]。抑うつでは、常に病気の根本原因に取り組むのを助けるカウンセリングを求めるのが慎重であると言えます。しかし上で検討したハーブやサプリメントは抑うつに関連する症状を軽減する助けとなるでしょう。既に言及されたように、セルフケアが重要で、健康的な食事、運動や十分量の睡眠の維持を確実にすることが常に大切です。

勃起不全 勃起不全

過度のストレス、座り勝ちな生活習慣、肥満そして飲酒と喫煙は、性的遂行能力にマイナスの影響を与えます。男性の勃起不全(ED:erectile dysfunction)は、病気、処方薬や心因性由来の成り行きかも知れません[11]。勃起にはペニスへの一酸化窒素放出を引き起こすような性的な刺激が必要です。ペニス中の一酸化窒素の存在が結局は血流を増加させ充血を引き起こします[12]

勃起不全に有効であることが分かった栄養サプリメントには、一酸化窒素の前駆物質である1-アルギニン、そして一酸化窒素生産を高める酵素を刺激するピクノジェノールといったものがあります[13]。これらの治療法は、原因が一酸化窒素活性障害関連の勃起不全の際に役に立ちます。毎日1-アルギニン1.7gおよびピクノジェール80mgの組み合わせは安全であり、男性の勃起不能を有意に改善することが示されました[13]。軽度から中程度の勃起不全の治療に有効であることが証明されたもう一つのサプリメントは、1-アルギニンの前駆物質である1-シトルリンです。ある小規模の研究では、1ヶ月間1日1.5gの1-シトルリンにより勃起機能および性的遂行能力の満足度をを改善することが明かになりました[14]

さらに、いくつかのハーブのレメディが勃起不全を助けるとされました。5-10 mgのヨヒンベノキにより本来勃起を司るペニスの部分への血流が高まり、1日10-20 mgでは性交前および最中の勃起および維持能力とペニスの堅さとを、特に喫煙しない男性たちで有意に改善し、かつ血圧や心拍を増加させないことが示されました[15,16]。もう一つの効果のありそうなハーブは高麗人参ですが、これは900-1000 mgを1日3回摂取すると国際勃起機能指標(IIEF-5: International Index of Erectile Function)および堅さと勃起維持を有意に改善することが示されました。一錠約10ドルの勃起不全処方薬であるシルデナフィルと比較して、500mgのカプセル一錠が0.06ドルというそのコストパフォーマンスの良さは言うまでもありません[17,18,19]。メリットを示す他のハーブには、Lepidium meyenii(一般にマカとして知られている)という1日2400mgで国際勃起機能指標-5のスコアを改善するもの、さらにチョウセンゴミシというシルデナフィル単独には反応しない人たちでシルデナフィルの効果を増強できるものなどがあります[20.21]。ハーブは調合薬だけでなく他のハーブ類とも相互作用することに注意するべきであることから、有効性と安全性とを確実にするために資格のある自然療法医の治療を求めることが重要です。

良性前立腺肥大 良性前立腺肥大

良性前立腺肥大(BPH: Benign Prostate Hyperplasia)は高齢男性に最も良くある病態で、頻尿、失禁、尿意切迫、排尿後尿滴下といった泌尿器症状の原因になるかも知れません。肥大症とは、前立腺の細胞数の増加を意味します。良性前立腺肥大になる確率は歳と共に高まります。年齢60歳になるまでに、半数以上の男性が何らかの前立腺の肥大を経験します[22]。男性が歳を取るにつれ、テストステロンホルモンのレベルは減少し、エストロゲンホルモンのレベルは増加します。これはジヒドロテストステロン(DHT: dihydrotestosterone)と呼ばれるもう一つのホルモンのレベルを上昇させますが、ジヒドロテストステロンがその次に前立腺を肥大させます。生活習慣と食事の見直しに加えて、あなたの担当の自然療法医が泌尿器症状を改善するため、そして何よりもまず、患者男性の生活の質を改善するために考慮されるであろう、良性前立腺肥大の治療に用いる様々なハーブやサプリメントが存在します。

一般にノコギリヤシとして知られるSerenoa repensは、その良性前立腺肥大の治療における有効性について研究されているハーブの一つです。その抗炎症、抗増殖そして抗アンドロゲン的性質から効果的であることが知られていますが、つまりノコギリヤシは肥大した前立腺を縮小するのを助け、そしてジヒドロテストステロンのレベルも低下させます。臨床試験では、ノコギリヤシの経口摂取により、日中および夜間の頻尿、痛みを伴う排尿、排尿困難、尿意切迫、会陰の重さといった泌尿器症状が改善することが示されました[23,24]。ノコギリヤシは肥大の進行を防ぎ、そして10年以上服用しても望ましくない副作用がないことも示されました[25]

カボチャの実(Curcubita pepo)抽出物も、良性前立腺肥大の治療に使われてきました。研究では、カボチャの実の抽出物の経口摂取により、痛みを伴う排尿および失禁を減少するのを助けることが示されました[26]。良性前率肥大に用いられるもう一つの良くあるハーブのサプリメントは、一般にピジウムとして知られるPrunus africanaです。ピジウムは、排尿困難、日中および夜間の頻尿そして痛みを伴う排尿といった泌尿器症状を改善することが認められています。ピジウムは、炎症および増殖因子を減少させることにより改善をもたらしますが、これらは前立腺の肥大に一役買っている可能性があります[27]。ノコギリヤシと共に用いて良性前立腺肥大にプラスに影響することが示された他の栄養サプリメントはセレンおよび亜鉛で、これらは主に抗酸化物質・酸化物質の最適なバランスを促進することにより機能します[28]。血漿セレニウム値が低い男性もいますが、これは良性前立腺肥大の原因となる可能性があり、ですから亜鉛を補給することで利益があるでしょう[29]