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コーヒー-健康効果

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コーヒー-健康効果

アンドレア・マキシム理学士(名誉)

自然療法医師、執筆家 自然療法医学の医師とマキシムムーブメントの創設者
Healing Journey Naturopathic Clinic
25 Caithness St W
Caledonia, On

www.healingjourneynaturopathic.com
www.TheMaximMovement.com



Coffee - Health Benefits

Introduction

私たちは“コーヒーは体に悪い!コーヒーは体に悪い!”と良く聞きます。コーヒーは北米で最も消費量の高い飲料です。文字通りどの街角にもコーヒー店があるのは不思議ではなく、たとえそれがコーヒー店という分類に入らなくともコーヒーを出すことに違いはありません!コーヒーが有害であると考えられている理由についての憶測の多くは一般にカフェインの副作用にまつわるものです。一杯のコーヒーに含まれるカフェインの量は平均しておよそ95mgです。カナダ保健省による毎日のカフェイン摂取の推奨量は体重1kgあたり最大2.5mgです[1]が、これは平均的な150ポンドの人では170.5mg/日(一日1.8杯)に相当します。

しかし、最新の研究によると、推奨制限値を超えるコーヒーの摂取は実際に体に良いと言うのです!とは言っても、好きなだけダブル・ダブル(クリーム二つ、砂糖二つ)や高脂肪のラテを飲んでも良いという訳ではありません。以下の研究では全て、調査対象となったのは圧倒的にブラックコーヒーであることを前置きさせて頂きたいと思います。

益々多くの研究で、全体的な生活の質や幾つかの深刻な慢性疾患の回避を助けるものとして、コーヒーが健康に良いことが示されています。ある研究では、一日最大5杯のコーヒーを飲む人たちでは心疾患、神経疾患、II型糖尿病、または自殺による死亡がより少ないようであることが注目されました[2]。これは、カフェインではなく健康に良いコーヒーの化合物に帰するようです。もう一つの研究でも、1日4杯以上のコーヒー(およそ460mgのカフェイン)の飲用は結腸ガンの人たちの再発予防を助けることが分かりました。実際、彼らはコーヒーを飲まない人たちに対してガンの再発率が42%少なかったのです[3]。


How Genetics Play a Role 遺伝の果たす役割

ハーバードの研究者たちは、120,000人を超えるコーヒー常飲者を対象とした大規模メタ分析を行いました。研究者たちは、他の人たちよりもっとコーヒーを楽しむことを可能とするような遺伝的変異が起こる人たちが実際にいることを発見しました[4]。彼らは、カフェイン代謝に影響を及ぼす二つの遺伝子変異のマッピングを何人かの人たちについて行いました。これらの遺伝子は、PORおよびABCG2です。カフェイン摂取から得られる報酬に関して、それに影響を及ぼす遺伝子はBDNFおよびSLC6A4の近くのものでした。

もしあなたの遺伝子構成がそれに適しているならば、コーヒーはパーキンソン病のリスクを87%減少させます。対照931人と比較してパーキンソン病の患者1,458人を評価するために、700万のDNA変異を実際にスキャンしたところ、重度のコーヒー常飲者たちではパーキンソン病発症のリスクが30%低いことが分かりました[5]。“重度の”摂取というのは、一日2.5杯以上を指します。研究者たちがターゲットとした遺伝子はGRIN2AおよびMAPK10遺伝子の突然変異で、これらの両方ともがパーキンソン病に対する保護作用を有する可能性があります。研究者たちは、重度のカフェイン常飲者たちには50-87%の範囲でリスクの低下があることを発見しました。


Health Components of Coffee 健康に良いコーヒーの成分

コーヒーは主としてアラビアコーヒーノキという植物から作られています。これらの木は、コーヒー豆を包んでいる“さくらんぼ”と呼ばれる赤い果実を付けますが、このコーヒー豆は厳密には種子です。これらの豆にはとてつもなく健康に良い働きがあります。最も重要なのは高い抗酸化成分です。抗酸化物質は、小さなパックマンがゴーストたちを追いかけるように、体がフリーラジカルを除去するのを助けます。そうすることで、抗酸化物質は慢性病に対して信じられないくらいの保護作用を発揮します。ある研究では、コーヒー豆を焙煎すると実際に抗酸化能を高める可能性のあることが分かりました[6]。

コーヒー豆が有しているある特定の抗酸化物質はクロロゲン酸(CGA: chlorogenic acid)と呼ばれ、これはコーヒー豆中に最も豊富に含まれています。何人かの研究者によって、食事性の体重増加、血糖異常、そしてインスリン抵抗性の予防を助けることが分かったのが、この成分です[7]。この研究およびシァオ氏らによるもう一つの研究では、コーヒーが肝疾患に対して保護的な働きをするという有意なエビデンスが見付かりました。彼らが、年齢20歳以上の27,000人を超える人たちについて調査を行ったところ、一日2杯以上のコーヒーを飲んでいる人たちは全く飲まない人たちと比較して、肝臓酵素の値が低いことが分かりました[8]。前に引用した研究によると、この作用をもたらしている可能性があるのは、GCKRおよびMLXIPLに遺伝子的に近い遺伝子です[4]。


Choose the Right Machine, Clean Often 正しいコーヒーメーカーを選び、清潔に保つ

コーヒーの淹れ方も、コーヒーの持つ健康効果に変化を及ぼします。ミュラーらによる研究(2015)ではコーヒーフィルター由来の濾過化学物質の作用について調査が行われましたが、消費者にとってこの化学物質はより毒性が強いことが示されました。例えば、評価対象となった8つのコーヒーメーカーで、驚くほど高いレベルの鉛、ニッケル、マンガン、そして亜鉛が示され、これらは一日あたりの推奨制限値を著しく超えるものでした[9]。ミュラーらは、ポルタフィルターマシーン、ポットマシーン、そしてカプセルマシーンをテストしました。これらの有毒化学物質の放出が最も高いコーヒーメーカーはポルタフィルターマシーンでした。有毒物質への曝露をどのようにして減らしたら良いでしょうか?著者らは、特にもし石灰化が認められるならば、これらの部品を頻繁に注意深く水洗いするよう勧めています

石灰化というのは、長い時間をかけて起こるコーヒーメーカーの金属部品へのカルシウムの沈着のことです。これは水の硬度およびコーヒーメーカーの使用頻度に依存して起こるでしょう。あなたのコーヒーメーカーの推奨を見直し、最良の結果のための各メーカーの推奨事項が何であるかを確かめるのが最善です。もしあまり確信が持てなければ、あなたのコーヒーメーカーの石灰除去を月一回行う(もしあなたが毎日コーヒーメーカーを使っているなら)のが重要な第一歩です。

コーヒーメーカーの石灰除去には、ありふれたホワイトビネガー以外は何も必要ありません。給水タンクを三分の一の酢と三分の二の水でいっぱいにしてください。コーヒーメーカーを通常の抽出サイクルで運転して、次に通常の水のみでこれを繰り返してください。もしそれでも酢の臭いや味が残っているならば、それがなくなるまで再度真水で抽出サイクルを作動させてください。これを毎月繰り返してください。


Choosing the Right Bean 正しい豆を選ぶ

全てのコーヒー豆が同じように育てられた訳ではないことから、正しい豆を選ぶことは最も重要です。どんなコーヒー豆でも必ず注意すべきことは、アスペルギルスやフサリウムのようなマイコトキシンと呼ばれる真菌成分です。ある大学では市販のコーヒーのサンプル103をテストしたところ、微量の(いくつかは顕著な)フモニシン、(ピーナッツ上の有毒物質でもある)アフラトキシン、トリコテセン、そしてマイコトキシンを検出しました[10]。これらの物質の問題は、これらが発ガン物質あるいは肝毒性を持ち、免疫システムに著しい影響を及ぼすということです。

他の問題は、益々大きくなる懸念でもありますが、気候の変動によるコーヒー豆不足が避けられないことです。干ばつは幾つかの最大規模のコーヒー農家のコーヒー豆の生産量を著しく減少させています。米国化学協会は警告を発し、これらの不足を理由として、幾つかの充填成分をコーヒー供給のバルクに添加しても良いとしました。これらの充填成分には、小麦、大豆、アサイーの種子、ブラウンシュガー、大麦、ライ麦やトウモロコシが含まれる可能性があります[11]。幸運なことに、州立大学のある研究チームが不純物を最大95%検出する試験を開発しました。難しいのは、原料の焙煎やグラインド後にはこれらの成分の検出が更に困難になるという事実です。この試験は将来行われる可能性がありますが、私の知る限り、まだ公式には立ち上げられていません。


コーヒー消費における注意

妊娠中の女性たちは摂取するカフェインの量に注意する必要があります。カナダ公衆衛生当局は、一日あたりわずか300mgのカフェインを推奨しています。現在、胎児に対する損傷を明らかにする研究はありませんが、高量のカフェインは流産や低出生体重児の原因となる可能性があります。この量のカフェインはコーヒー摂取からだけでなく、清涼飲料中や甘いスナック菓子、チョコレート、そして勿論エナジードリンクからのものも含まれていることを覚えておいてください。