4Rsに近づくための4つの新しい方法

消化器の健康を効果的に最適化するためには、長期間での結果を確実にするために体系的なアプローチを取ることは避けられません。私の最適な健康への4段階アプローチは、まず消化の混乱を引き起こすと考えられる全ての引き金を取り除き、腸内壁を修復し、食物過敏症の可能性を確認するために異なる食品群を再導入し体の反応を観察することで消化管をテストし、体の免疫系を支え消化機能を維持するために健康に良いバクテリアを植え付けることです。

益々多くの人々が消化の混乱、何年も対処されずにいる症状、をかかえています。消化器の健康が大多数の慢性病の原因であることもしばしばですので、症状自体に取り組む前に、消化系を治すことに焦点を当てた治療を開始し、健康的な解毒を促すことが必至です。消化の混乱に関するいくつかの症状が下に挙げられていますが、勿論これらに限定されるものではありません。

病気の根因を取り除かなければ、高い確立で症状が再び現れるでしょう。これらの引き金には、環境汚染物質、潜在する感染、重金属、慢性的ストレスや体内の酸負荷といったものがあります。食物過敏症は、しかしながら、最も迅速に同定・除去できるものです。

もしあなたが消化管を修復したいならば、トップダウンで取り組む必要があります。大半の人たちは胃酸が十分ではありませんが、これもしばしば大半の治療計画では見過ごされているものです。十分な胃酸は、栄養素の吸収不良および感染に対する体による防護の最前線です。特に人の日常生活で他の全てのストレッサーを評価する際に、十分な胃酸を生産し維持するのはエネルギーを多く必要とするプロセスであると言えます。エネルギーは、考え、働き、話し、運動し、回復し、修復するのに使われます。もしあなたが既に病気の状態にあるならば、十分な胃酸を生産していないことはほぼ確定でしょう。

次の症状はあなたが低胃酸であることを意味しているかも知れません：

• 口臭
• 舌痛
• 胃膨満
• 腐敗臭のおなら
• 下痢や便秘 胸やけや胃食道逆流症
• 口内の金属味
• 食後直ぐのげっぷ
• 消化不良
• 未消化食物の便への混入

胸やけは、なぜ胸やけが低胃酸がら起こるのかを理解するのがしばしば難しいことから、強調されます。最大69%の人々は、胃酸阻害薬やプロトンポンプ阻害薬（PPI: proton pump inhibitor）の不適切な処方を受けており ⁽¹⁾ 、これが長期的な健康にどれほど有害であるかを知りません。人口の80%が低胃酸であるという問題の根因を治療する代わりに、医師は胃酸を完全に取り去るものを処方します。胃酸は、下部食道括約筋（LES: lower esophageal sphincter）の健全な機能を維持します⁽²⁾。この括約筋は、開くことで食物を胃の内部に入れ、胃酸のシグナルがあることで閉じるのです。ここでの要点は、この括約筋が閉じて胃酸が食道内に逆流するのを防ぐためには胃酸が必要であるということです。適切なシグナル情報伝達なしには、胃酸はコントロールされず、これが大半の人たちが胸やけおよび胃食道逆流症に悩む理由です。また、その量に関わらず、胃酸が間違った時間に分泌されて食間や夜間に胸やけを引き起こすかも知れません。同じくこれは、胃がそれまでと同じようには食物と相互に作用していないために、胃が食物取り込みのタイミングから外れることで起こります。塩酸および牛胆汁を少量含む消化酵素を、単に食前に用いることが最善です。これは、適切な消化と栄養素の消化吸収を支えるのを助けるでしょう。

消化管を治すために、あなたに特有の食物過敏症を見付け、2-6ヶ月間食事から取り除かなければなりません。最も一般的な食物過敏症はグルテン、牛の乳そして卵です。どの主食物アレルゲンが患者の消化の混乱の根本原因であるかを定めるために、ほとんどの場合、自然療法医は低刺激性食を開始することでしょう。勿論、IgG食物過敏症検査を行うのは、患者が除外すべき食物を正確に定めるためのもう一つの可能性ですが、これらの検査結果ですら不十分であると私は感じます⁽³⁾。IgG検査は、分析対象の食物に対する個人の免疫反応を測定するためだけのものです。私が行った複数の試験では、確認できるIgG反応に対して完全に陰性の結果が戻ってきましたが、依然として特定の食物群を避けた患者さんの気分が改善しました。ラボでの検査に頼るのとは反対に、自分自身の体の好き嫌いに携わり、自分自身を教育することが通常は一番の成功をもたらします。

非常に上手く行ったプログラムは、ワシントンD.C.のロバート・ラコウスキ博士からの出典で、低刺激性食の理想的な点を取り入れた医療用食物解毒パウダーおよび有機青野菜のみを用いる解毒プログラムです。青野菜過敏症の人はないはずですので、患者さんたちはアーモンド、果物、タマネギやニンニクに含まれる果糖、そして通常はアレルギー反応を起こさないと考えられている他の食品に対する過敏症を見付ることが出来るでしょう。典型的な除外食では依然これらを摂取することになるため、これらの過敏症は確認できないでしょう。7日間プログラムは次の通りです。

• 一日3回の医療用解毒シェイク
• 一日最低5 gのL-グルタミンの粉、これは腸内壁の治療と腸管壁浸漏症候群の予防のために不可欠です⁽⁴⁾
• 最低3,000 IUのビタミンD、これも非常に重要かつ抗炎症作用があり、腸管を保護・治療するのを助けます⁽⁵⁾
• 一日1000-1500 mg のEPA魚油、健康を改善する他の驚くべきメカニズムを備える炎症を軽減するために重要な必須脂肪酸⁽⁶⁾
• 有機青野菜、オリーブオイルやココナッツオイルのような健康的な脂肪、バルサミコ酢、全ての天然ハーブやスパイス、海塩の無制限の摂取、

勿論、他の栄養素も加えて構いませんが、種類と量とは担当医の判断に委ねられるべきでしょう。医療用食物解毒シェイクは、あなたが必要とする全てのタンパク質、ビタミン、ミネラルや栄養素をまかない、有機青野菜に対するアレルギーの人はいないはずであることから、この青野菜では全ての考えられる食物アレルゲンが除外されるでしょう。このプログラムの良い点は多くの基礎的な治療を一度に出来るところです。引き金となると考えられる全ての食物を除外し、不足した全てのハーブ、栄養素やビタミンで消化管を治療した結果、体の反応を観察する際には反応が強くなり同定可能となるはずです。

7日間解毒プログラムが完了した後、ふたたび食事への食品の再導入を開始します。これは単一食の導入で始めましょう。単一食は、食間に4時間の観察時間を置いた一つの食物群単独のものとします。以前と同じ青野菜、ハーブティーや水の摂取は自由に行って構いませんが、今回はこの単一食により食事に多様性が再導入されているため、一回につき一つ以上の食物群を絶対に混ぜないようにしてください。この4時間の間に、約98%の人たちは食べてはいけない食物に対して反応を起こすでしょう。グルテン、牛乳製品、卵、大豆、ナッツ類のような食物は、お望みの順序で再導入して構いません。患者さんは、牛乳製品を牛乳、クリーム、ヨーグルトそしてチーズへと、そしてナッツ類をアーモンド、クルミ、ピーナッツやカシューナッツへと、更に分類したいかも知れません。この段階では、自分が食べる食物と、食べた後どのように感じるかとに本当に熱心に取り組みます。大体の目安の基本は、もし単一食の後に気分が悪ければ、多少なりとも、その食物群がアレルゲンかも知れないということです。食物への反応は、迅速にあるいは数日かかって起こる可能性があります。

この時点で、粘膜関門を修復し免疫系を維持するのを助けるために、プロバイオティクスを用いるのが可能となります。そもそもの病気の始まりが腸内毒素症なのは、良くあることです。実際、生来の細菌叢と腸内壁との間の相互作用は、腸の正常な吸収機能および免疫学的機能に欠かすことが出来ません⁽⁷⁾。これが、症状が現れている時よりも治療計画の最後にプロバイオティクスを加えることがより有益である理由です。

もしご自身の消化管を治す方法について更に詳細な説明をお望みなら、是非私のウェブサイト（www.TheMaximMovement.com）にいらして、あなたの体をどのように解毒し治すことが出来るかについて極めて詳細に記述した私の本、MAXIMized Health、を今回思い切って一冊お買いください！