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カフェイン-カフェインは健康に良いか?

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カフェイン-カフェインは健康に良いか?

クリスティーナ・ボーンダル自然療法医師

Natural Terrain Naturopathic Clinic
200-6650 177th St NW
Edmonton, AB
T5T 4J5

(587) 521-3595 naturalterrain.com
img { float: right; margin: 0 0 10px 10px; } カフェイン-カフェインは健康に良いか?

はじめに

コーヒーはあなたにとって朝の日課の一部ですか?コーヒーはあなたに良いと確信していますか?これまでにコーヒーが体に良くないかも知れないと考えたことはありますか?適度ならば全てのものは体に良い、でしょうか?スターバックス、ティム・ホートン、そしてセカンド・カップの爆発的な増加以来、カフェインの人気によって、人々はコーヒーが健康に及ぼす有害な作用について見て見ぬ振りをしてきました。いまや、その危険性は明かで、この中毒性のある物質によって作り出される多くの症状が存在することについて反論するのは困難です。私が人々に食事からカフェイン(全ての形のもの)を除外するよう言う際、しばしば抵抗に合います。しかし、私がいったんカフェインの有害な作用と、カフェインを生活から取り除いたり、少量にしたりする利点について説明すると、コンプライアンスは増加します。一人の同僚はカフェインの体に及ぼす作用を次の便利なアナロジーを用いて説明しました。

“あなたは一対の湿ったスポンジを持っていると想像して下さい。スポンジは水でびしょびしょなため、あなたがそれを持ち上げる瞬間に、余計な水が溢れ出ます。これは、コルチゾールのような、エネルギーを生成しストレスを調節するホルモンが溢れ出るあなたの健康な副腎です。あなたの人生の一つ一つの出来事で、あなたはこのスポンジを少しずつ絞り始めるのです。”

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  • もしあなたが自分自身のパッテリーを再充電する、あるいはこの場合はあなたのスポンジを再充填するための時間を取らなければ、スポンジはゆっくりと乾き始めます。日常業務が主なストレッサーとなり、逆向きのマインドセットに陥る際、カフェインはあなたを窮地から救い出すことが出来るかも知れません。カフェインはあなたのスポンジを絞って(例えば、あなたの副腎を刺激して)より沢山の水を出す(例えば、より沢山のストレス調節ホルモンを生成する)ことに関しては素晴らしい仕事をします。残念なことに、サバイバル・モードにあるとき、あなたはしばしば適当な休息のための時間を取り、健康的な食事をし、副腎に滋養を与えることを行いません。その結果、あなたのスポンジは更に乾き切ってしまいます。いまやあなたには、朝一杯ではなく、三杯のコーヒーが必要で、最後には“副腎疲労”になってしまうまで、アドレナリン・コルチゾールの最後の数滴を絞り出すのです。あなたの体はもはや正しく働くことが出来ず、倒れてしまうでしょう。人が大きなプロジェクトを追えた後に、お祝いに出かけ、その日のうちに病気になってしまうことは良く見られます。“[1]

    上記のアナロジーは、カフェインの生理学的影響を説明しています。カフェインは中毒性のある物質で、中毒・依存の落とし穴への滑りやすい坂道である可能性があることを認識しておくのが重要です。次のような幾つかの疑問があります。

    1. カフェインが必要な理由は何ですか?疲れているあなたにとってカフェインは強壮剤ですか?もしそうならば、自分が疲れている理由に対処したことはありますか?もし睡眠に問題があるならば、カフェインが眠りを乱しているとは考えられませんか?

    2. 離脱症状を経験することなく、カフェインなしでやって行くことは可能ですか?

    あなたが自分の行動について考えるために、私はこれらを尋ねています。聞いて下さい。私たちは皆、自分に良くないことをしており、人生で最も大切なのはバランスであることも分かっています。人々がコーヒーを飲まないことについてこれほど得意になる時に私は面白く感じますが、彼らは沢山のチョコレートを食べ、ポップを飲み(両方ともカフェインが含まれています)、そして加糖食品を食べたりアルコールを飲み過ぎたりしています。私の医療専門家としての目標は、患者さんの食事を評価して毎日摂取するものが患者さんの健康問題に寄与している、あるいは生命力を支えているかどうかを確認することです。体内に入る物は全て、自分の体を特徴付けていることを忘れないで下さい。体は栄養上の構成要素―水、ビタミン、ミネラル、そして脂肪のような―で作られており、これらの栄養素は不可欠です。これが意味するのは、私たちがそれらを自分自身では作ることができない―これらを食事から得る必要がある―ということで、もしそうしなければ欠乏症になってしまうでしょう。私の夫は私と同様に自然療法医ですが、コーヒーに反対です。フォート・マクミュレーで開業する際、夫が患者さんたちにコーヒーを除外するのを推奨したという噂が広まりました。その理由から、彼ではなくて私が診療するのを好む患者さんもあったのです!彼らが知らなかったのは、患者さん個々人の健康問題に応じて、私もコーヒーをやめるよう勧めたかも知れないということです。

    カフェインの取り過ぎによる副作用の可能性についての一覧を見て行きましょう。

    1. ビタミンおよびミネラルへの有害な影響[2]

    1. a. カフェインの利尿作用は主要なミネラル(カルシウム、マグネシウム、カリウム、亜鉛、鉄など)やビタミン(ビタミンB1[チアミン]、ビタミンC)を枯渇させます。
    2. b. 特に食事の前後で摂取する際に、コーヒーは鉄分、そしてビタミンDの吸収を、減少させます。これらのミネラルは極めて重要であり、その欠乏は骨粗しょう症や貧血を引き起こす可能性があります。
    3. c. 子供や青年では、カフェインの飲料は成長や発育に必要な必須ミネラルを妨げます。

    2. 胃腸刺激[3]

    1. a. たった一杯のコーヒーは、健康な人の胃酸の分泌を一時間以上の間、促します。潰瘍のある人では、この作用はより大きく、二時間以上続きます。
    2. b. カフェインの長期的な摂取は、潰瘍形成に何らかの役割を演じるかも知れません。これは、既にある潰瘍を悪化させ [4]、潰瘍の治癒プロセスを妨げる可能性があります。
    3. c. 下痢もカフェインの取り過ぎによって起こる可能性がありますが、カフェインは結腸の平滑筋を弛緩させます。カフェインの緩下剤効果も、腸に依存をもたらすかも知れません。

    3. 心血管システムへの影響

    1. a. カフェインは血圧を上昇させます[5]。高血圧症はアテローム性動脈硬化症および心疾患の危険因子です。
    2. b. カフェインは血中コレステロール値およびトリグリセリド値を高めますが、これらは心血管疾患の危険因子です。
    3. c. カフェインが原因で、心拍の乱れおよび難治性不整脈[6]が起こるかも知れません。心拍の乱れには、心拍上昇および心神経伝導システムの興奮性が含まれますが、これは動悸および期外収縮の原因となります。
    4. d. カフェインはノルエピネフリン分泌を増加させますが、これは動脈収縮の原因となり、結果として血流が抑制されます。
    5. e. カフェインによる心血管への刺激が原因で、一日4-5杯のコーヒーを長期的に摂取すると、心臓発作(心筋梗塞)の発生率が増加するでしょう。

    4. 中枢神経システム(CNS: central nervous system)への影響

    1. a. カフェインは中枢神経システムに対する刺激剤で-アデノシンの働きを疎外することで作用しますが、アデノシンというのは脳内で作られる物質の一つです。アデノシンはその受容体と結合して神経細胞を鈍化します。これが眠気を催させ、血管拡張を引き起こして睡眠中の酸素の取り込みを増加させます。カフェインはアデノシンと同様の形状をしており、アデノシン受容体に結合しますが、刺激作用があり神経細胞を迅速化し、ですからエネルギーを増加させます。
    2. b. カフェイン摂取によって中枢神経システムに及ぼされる一般的な副作用には、緊張感、苛立ち、不眠、“むずむず脚症候群”、めまい、頭痛、そして疲労といったものがあります。
    3. c. 抑うつ症、全般性不安障害、またはパニック発作といった心理学的症状が起こる可能性があります。
    4. d. 子供がカフェインを摂取すると、活動過剰や夜尿症が起こる可能性があります。
    5. e. 中毒:動物実験により、コーヒーが食事に加わると、コーヒーが加えられていない場合と比較して、動物たちは自発的により大量のアルコールを摂取することが示されています。
    6. f. カフェインは摂取した15分後、血中に入り幾つかの影響を及ぼすでしょう。そして摂取したカフェインの半分を排出するのに、6時間ほどかかるでしょう。

    5. カフェインの疲労作用[8]

    1. a. カフェインは副腎を刺激し、血糖値を上昇させます(とりわけ甘いコーヒーの場合)。時間と共に、ストレス、カフェイン、そして糖分摂取が副腎の機能を弱め、疲労をもたらします[8,9]。疲れが原因で、人々は朝の強壮剤のカフェインに頼りますが、これはカフェインが副腎を刺激することによって疲労を乗り越えられるからです。問題は、時間と共に、これが慢性疲労、副腎の消耗、そしてそれに続くストレス対処や糖分摂取の不能に寄与します。このように、副腎の消耗・ストレス・疲労・低血糖の症候群はカフェイン摂取と関連性があるのです。

    6. ガン誘発作用

    1. a. 膀胱、前立腺、卵巣、胃、そして膵臓のガン発生率はカフェイン摂取で増加します。
      1. i. 膀胱ガンは、ニコチンおよびカフェインの組み合わせで更に悪化しますが、それはこれら二つの物質による軽い脱水が原因です。
      2. ii. 卵巣ガンは長期的なコーヒー摂取と関連して増加します。
      3. iii. 膵臓ガンも、コーヒー摂取が高い(一日4杯以上)ほど頻繁に起こるため、問題になっています[10]。
      4. iv. 前立腺肥大および前立腺ガンも、カフェイン摂取増加が原因である可能性があります。
      5. v. 一日6杯のコーヒーによる胃ガン発生率の上昇が見られます。

    7. 他の影響

    1. a. 腎臓:カフェインは腎臓結石との相関もありますが、これは恐らくカフェインの利尿作用およびコーヒー加工で用いられる添加物による作用が原因かも知れません。[11]
    2. b. 乳腺線維嚢胞症もカフェイン摂取の結果の可能性がありますが、これはカフェイン摂取に伴い嚢胞の大きさおよび数に増加があるからです[12]。食事からカフェインを除外する際に、この病態の減少・反転が見られます。

    カフェイン乱用の一般的症状:

    興奮疲労コレステロールおよびトリグリセリドの増加栄養不足
    不安・神経質胃腸の不調心拍数の増加や不規則性集中力の低下
    夜尿症頭痛頭痛震え
    抑うつ胸やけ胸やけ胸やけ
    胸やけ血圧上昇 胃のむかつき
    めまい   
    カフェイン離脱の一般的症状:

    不安・神経質 抑うつ 頭痛 心拍数上昇
    無気力症 消化の不調 不眠症 耳鳴り
    便秘 めまい 苛立ち 鼻水
    けいれん 眠気・疲労 吐き気 震え
    カフェイン渇望 寒気 集中力の低下 嘔吐
    カフェインを含む食品[13]

    飲料  分量 カフェインの量
    コーヒー 一杯(8オンス) 95-150mg;焙煎および製粉によって様々。深煎りは浅煎りよりもカフェインが少ない傾向がありますが、違いはわずかです[14]。
    コーヒー(デカフェ) 一杯 2–12 mg
    緑茶 一杯 24–45 mg
    紅茶 一杯 14–70 mg
    ホットチョコレート 一杯 8 mg
    コカコーラ、マウンテンデュー、タブ、ペプシ 12オンス(一缶) 46 mg
    ココア・チョコレート 50 g 3-63 mg
    ガラナの根 [15]   重量の 3.6%–5.8%
    コーラの実 [16]   重量の 2.0%–3.5%
    マテ茶 [17] 一杯 85 mg
       
    エクセドリン 65 mg
    アナシン 32 mg
    マイドール 32 mg
    ドリスタン 16 mg


    どれくらいが安全か?

    適度な一日当たり摂取量は300mg(300 mg/日)で、健康への悪影響との関連は何もありませんが、しばしばこれよりも少ない飲料が薦められています。

    妊娠とカフェイン [18]

    研究結果は矛盾していますが、一日当たりのカフェイン服用量が大きいと妊娠には有害であるという十分な科学的根拠が存在します。ですから、更に多くの研究が行われるまでの間は、妊娠したい、あるいは妊娠中ならばカフェインを除外することを私たちは推奨しています。一日300mgを越えるカフェイン摂取は妊娠遅滞の原因となる可能性があることが、示されています。

    出生異常において、妊娠中のカフェイン値の高値が指摘されてきました。カフェインは胎盤を通って胎児に影響を与えますが、カフェインには変異効果(例えば、カフェインが細胞核内の染色体を分解し、DNA修復を妨害する等)があります。

    一日あたりのカフェイン摂取量が多いと、流産、早期産、そして低出生体重(特に子供が未熟児の場合)が増加する可能性があるという、強力な科学的根拠が存在します。

    カフェインは胎盤を簡単に通過して母体から胎児へと運ばれます。未熟な胎児器官にとって、カフェインを分解するのはより困難な可能性があります。

    少量のカフェインでさえ、胎児の心拍数や運動パターンを上昇させます。

    母体への影響

    妊娠中は、血量が増加するため、水分補給は重要です。カフェインは排尿を増加させるため、体液や血液の量を減少させます。

    妊娠中の女性がカフェインを分解する能力は、妊娠が進むにつれて遅くなります。母乳育児

    母乳育児中の母親のカフェイン摂取量が高いと、赤ん坊が興奮し易くなり、睡眠サイクルが乱れるかも知れません。

    カフェイン摂取を減少させる方法

    少しずつ減らして下さい:あなたが摂取したカフェインの量の記録を続けて(薬も含まれるのをお忘れな

    く)、それから徐々に一日一杯ずつコーヒーを減らして下さい。

    ハーブティーや健康に良いコーヒーを代替にして下さい。

    大勢と行うと利点があることから、他の人たちにあなたと一緒にコーヒー摂取を減らしてもらえるよう頼んで下さい。

    コーヒーよりも牛乳の多いラテを飲んで下さい。

    お茶・コーヒーを入れる時間を短くして下さい。

    習慣を変えて下さい-例えば、もし、あなたに朝の目覚ましのカフェインが必要ならば、20分ほどの軽いウォーキングを試して下さい。体を動かすことで、エネルギーレベルを大きく上げることが可能です。

    確実に必要最低限の水分を飲料して下さい、これはあなたの体重の半分をオンスにしたものです-例えばあなたの体重が180ポンドならば、あなたの必要最低水分量は90オンス、あるいは3Lです。コーヒーには利尿作用があることを覚えていて下さい、ですから一日につき何倍飲んだかに応じて、水分バランスがマイナスになり、水分をより多く飲料する必要があるでしょう。