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リセットとリバランス

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リセットとリバランス

by Dr. Krysten DeSouza, ND

5-3405 South Millway
Mississauga, ON L5L 3R1
www.desouzanaturopathic.com




脳と腸は本当につながっている。それは間違いない。 The Brain-Gut Connection - Resetting and Rebalancing

自然療法医はホリスティックの専門家で、身体のつながりをすべて見ます。あらゆる病気や疾患の根源は、消化器官と解毒器官にあると考えています。結局のところ、口から肛門までの管全体を除いて考えた場合、食べ物に触れられるのは、消化と吸収の過程においてのみです。

鼓腸、ガス、胸焼け、便秘、下痢の症状がある場合、身体は可能な限り効率よく機能している状態ではありません。こうした症状は、何かがおかしいという警告サインで、消化プロセスが正常に機能していないか、そこにあるべきではない細菌が留まっているか、あるいはその両方を示します。こうした兆候は、無視されるか、「正常」と見なされ始めることがよくあります。数多くの人たちが、自分の症状は食べ物が原因だと考えながら生活していて、多くの場合、これは真実です。 しかし、腸内細菌の不均衡にも関係している可能性があります。

免疫系の70%が腸内にある

腸内細菌は、私たちが認める以上にはるかに高く評価されるべきです。腸内細菌は、消化器系にとって大切ですが、免疫系においてはさらに重要です。体内で生きている善玉菌と悪玉菌には微妙なバランスがあります。善玉菌は身体のために闘い、身体を守ります。悪玉菌は食物を発酵させてガスを放出し、[1] 消化管に炎症を起こし、最終的にそれが疾患になります。こうした悪玉菌は、食べ物や旅行先、服用している薬などを通じて体内に入ります。毎日、私たちは悪玉菌と接触していますが、善玉菌が十分ある限り、悪玉菌を撃退できます。免疫系が弱まると、悪玉菌が善玉菌よりも多くなり始め、身体に支障をきたします。

腸は「第二の脳」 The Brain-Gut Connection - Resetting and Rebalancing

プレゼンテーションの前に「ソワソワする」感じを経験したことがあるなら、脳と腸のつながりをすでに認識しています。脳の神経は、脊髄を通って体の隅々まで移動します。脳がストレスの多い状況を認識すると、そのストレス信号があらゆる神経を通して伝達され、体全体が反応します。プレゼンテーション中にトイレに行きたくなるのはこの現れです。手のひらに汗をかき、手が揺れ始めることもあります。その間、胸がドキドキし、この緊張ぶりが聴衆に伝わっているに違いないと考えます。こうした思考は、正のフィードバックループとして働き、身体的なストレス反応を強化および拡大します。脳がストレスを感じていて、腸はそれを知っています。

プレゼンテーション以外では、多くの人が一般的な不安を始終感じています。ストレスの多い仕事に対する不安は、朝の膨満感、下痢、吐き気、食欲不振として現れます。就寝時に不安を感じていると、疲れていても様々な思考が浮かび、体が休まらないことがあります。こうした状況では、神経系が酷使されていて、脳が危険な状況を認識し、神経系は活動の準備が整っています。

気分が落ち込んでいるときも同じことが起こります。脳内には否定的な思考があるかもしれませんが、それが疲労ややる気の低下、痛み、食欲不振、不眠として身体に現れます。頭の中だけではなく、全身に行き渡っているのです。

腸と脳のつながり
脳は腸に影響を与え、腸は脳に影響を与える

食べ物についてみてみましょう。食べ物は燃料で、私たちはこの燃料の分だけ活動できます。不健康な食事を摂ると、栄養価の高いビタミンの代わりに炎症性化合物を体に与えます。この炎症性化合物は血流を通って移動し、体内の至る所に蓄積する可能性があります。不健康な食事を大量に一回だけ摂った場合は、あまり気づかないでしょう。しかし、こうした食事が習慣になっていると、除去できないほどの炎症性化合物が体内に蓄積される可能性があります。炎症性化合物は体内の規則正しいプロセスを妨害し始め、それが非常に興味深い形で現れます。筋肉や関節の炎症は、関節炎、こわばり、痛みとして現れることがあります。皮膚の表面では、湿疹やニキビとして現れます。消化管の周りでは、鼓腸やガスがその現れです。しかし、この炎症性化合物が脳内に過剰にあると、物忘れや集中力の低下、不安、うつ病を患う可能性があります。

脳と腸のコミュニケーションのリセット
  1. 取り除く

    身体はすべきことを知っていて、それを始めるには少しだけ助けが必要です。脳と腸の間のコミュニケーションを再確立するには、まず悪玉菌を一掃し、善玉菌と悪玉菌のバランスをリセットすることから始めなければなりません。医薬品の抗生物質は、体内組織に非常に強烈な影響を与え、善玉菌と悪玉菌の両方を殺す可能性があります。抗生物質は特に細菌のみを殺し、腸内細菌の異常増殖が非常に深刻な場合に役立ちます。酵母菌は体内の至る所で成長できる真菌で、通常、細菌によって制御されています。[2] 抗生物質を使用すると、酵母菌を制御できなくなり、酵母菌が増殖しやすくなります。この場合、悪玉菌や酵母菌を穏やかに根絶する天然抗菌薬を選ぶとよいでしょう。

    同時に食事を見直して、炎症の原因食物を特定しなければなりません。健康な食生活を送っていると思うかもしれませんが、それを最終的に判断できるのは、免疫系です。食物過敏症は食物アレルギーとは異なることを忘れないでください。食物アレルギーは症状がすぐに現れることがありますが、食物過敏症は症状が遅れて現れるため、原因食物を特定するのが困難です。まず、食物除去試験や食物感受性試験を行ってみると、今後治療を計画するうえで非常に役立つでしょう。

  2. リセットする

    消化の過程は、ドミノ効果のような一連の反応です。食べ物を見たり匂いを嗅いだりすると、唾液が分泌され始めます。これによって胃酸の生成が促されてお腹が鳴り、食欲が増します。食事を始めるとすぐに、食物に含まれる炭水化物や脂肪、タンパク質の量に応じて消化酵素が放出されます。急いで食べたりよく噛まなかったりすると、こうしたサインが乱雑になって消化の過程が乱れ、腹部膨満感、胸焼け、げっぷ、胃痙攣が起こります。 The Brain-Gut Connection - Resetting and Rebalancing

    消化酵素や苦いハーブは、消化の過程をリセットするのに役立ちます。 消化酵素や苦いハーブを食事の直前に摂取し、効果を得るために十分な食事を摂ってください。特定の消化酵素は体内組織を再訓練するのに役立ちますが、その他の消化酵素は、酵素を与えるだけであまり効果はありません。

  3. リバランスする

    腸から不要な細菌を一掃したら、それを再構築しましょう。プロバイオティクスは役立ちますが、種類や含まれる菌株によって質が異なります。プロバイオティクスだけではなく、アミノ酸や酸化防止剤、抗炎症剤、ビタミンもすべて、生態系の再構築に大きな役割を果たします。

    The Brain-Gut Connection - Resetting and Rebalancing
  4. 再考する

    脳内コミュニケーションをリセットするには、脳の力を認識しなければなりません。おそらく、これは最も重要で困難な過程でしょう。ストレスを変えることはできませんが、ストレスに対する認識を変えることはできます。私たちは、ストレスが私たちにどれだけ影響を与え、健康に影響を及ぼすかを決定する力を持っています。思考に負けると、不安が生じて不眠症になり、決断力が低下します。

    ネガティブな独り言やストレスにかかわる身体的症状に気付くことで、こうした過程が起こる頻度を知ることができます。そうしてはじめて、変わろうとし始め、身体を隅々まで癒すことができます。